関節炎に効く
要介護認定を招く関節炎
「関節炎」は、ロコモティブシンドロームという症候群の一種です。
ロコモティブシンドロームとは、主に加齢による運動器の障害のため、
移動機能の低下をきたして、要介護となる危険の高い状態のこと。
この症候群の最大要因は下記の3つ。
(1)骨粗しょう症、骨粗しょう症性骨折変形性関節症
(2)変形性関節炎、関節炎による下肢の関節障害
(3)脊柱管狭窄症による脊髄、馬尾、神経根の障害
さらにロコモティブシンドロームは、
要介護・要支援の原因トップ5にランクインしているのです。
臨床試験の結果
以前、私が勤務先の同僚と一緒に受けた薬剤師向けのセミナーでいただいた資料に、
関節炎に対する効果についてのデータが載っていました。
その資料によれば、関節の健康について臨床試験が行われたとのこと。
変形性関節症患者156名を2つのグループに分け、
それぞれにピクノジェノールとプラセボ(偽薬)を投与したところ、
下記のような結果が出たということです。
プラセボ(偽薬):-11%
ピクノジェノール:-56%
<投与前と後の歩ける距離(速度8km/h)の変化>
プラセボ(偽薬):65m→88m
ピクノジェノール:68m→198m
また、ピクノジェノールによって関節機能が改善したことにより、
趣味を楽しんだり友人・子供・孫・配偶者などとでかけたり、
そのような社会的な面においても改善が見られたということです。
もちろんそれは心理面にも影響しており、これまであった不安や苛立ちや落ち込み、
ストレスなども緩和されたそうです。
磨り減ってしまった軟骨は通常元に戻りません。
普通は手術によりボルトを入れるなどしなければならないという、つらい病気です。
しかし、ピクノジェノールには炎症因子をブロックしてコラーゲン結合をする効果があるので、
関節機能改善効果が期待できるのです。
関節炎に悩む患者さんたちの光になるのでは・・・?と個人的にはかなり期待しています。
薬剤師として感じること
関節炎には、その痛みを抜本的に解決する治療がまだありません。
ですから患者さんたちは鎮痛剤をたくさん飲み、
その多量の薬によって胃が荒れないよう胃薬を服用し・・・ということになりがちです。
それはそれで仕方のないことなのですが、
体(関節)の機能を助けるために体(胃)への副作用には目を瞑る、
というのは薬剤師として少し悲しくはあります。
ところが、上で参照した資料に興味深い臨床試験結果が掲載されていました。
ピクノジェノールで非ステロイド鎮痛剤の服用量を減らすことができ、
胃腸の副作用を防ぐ効果があるそうです。
実験によれば、非ステロイド鎮痛剤の服用量は、偽薬で-1%(まったく減らず)、
ピクノジェノールで-58%まで減少できたとか。
胃腸の副作用については、偽薬で-3%、ピクノジェノールで-63%まで減少したとのこと。
薬と併用することで、関節炎の症状改善や服用する薬の量を減らせることができるならば、
明らかに身体の負担は減るわけです。
サプリメントという枠にとどまらない関節炎の治療薬のひとつとして、
人々への認知度が高まればいいなと思います。